「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」の作品詳細と、簡単なレビューです
全日本が泣いた(何)!
すみっコファンのみならず、いままですみっコを知らなかったという人が、口コミ評判で気になって観に行き、大泣きして帰ってくるという現象を巻き起こした「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」!
子どもはもちろんですが、心が疲れきった大人にもぜひ見てもらいたい作品です!
作品詳細
原 作:サンエックス「すみっコぐらし」
監 督:まんきゅう
ナレーション:井ノ原快彦/本上まなみ
公開日(制作年):2019年11月8日
上映時間:66分
主題歌:原田知世「冬のこもりうた」
ストーリー
いつもとかわらず、おうちのすみでマッタリしていたすみっコたち。
ねこがおなかをすかせたこともあり、喫茶店にご飯を食べに行くのですが……。
そこで思わぬ出来事に遭遇してしまいます。
大きな月を目の前に、1匹で泣いているあのコは誰?
ココではないどこかの世界。
丘の上で大きな月を目の前に、1匹で月をみている不思議なコ。
悲しくて涙がこぼれて……。
涙が足元に零れ落ちると、そこから大きな光が広がっていきました。
喫茶店内の掃除をしていたおばけ
まめマスターの経営している喫茶店のお手伝いをしているおばけ。
綺麗好きで今日もお店のお掃除をしていましたが、ほこりがのらりくらりと逃げてしまい、なかなか掃除がすすみません。
ほこりを追いかけていたおばけは、物置にたどり着きさらにそこから地下へと進むらせん状の階段があるのに気付くのでした。
地下室があるのを知らず恐る恐る降りてみたおばけは、地下室で1冊の古びた『せかいのおはなし』という絵本を発見しますが、掃除の途中だったことを思い出し地下室もぴかぴかに掃除をしていきます。
掃除が終わり絵本を机の上に置いたおばけでしたが、絵本から光があふれて……。
おなかをすかせたすみっコたちが喫茶店に行くと……
いつものようにおうちのすみに集まっていたすみっコたち。
ねこがお腹を空かせていたので、まめマスターの喫茶店にご飯を食べに行くことに。
まめマスターが注文をとったところ、ぺんぎん?がサンドイッチのきゅうりを「ましましで!」と頼みますが、あいにくきゅうりが品切れで、まめマスターはきゅうりを買いに出かけてしまいます。
そして物置のほうから大きな物音がして、驚いたすみっコたち。
音のする方に行ってみようか悩んでいると、ざっそうとたぴおかたちが様子を見にいってくると走り出してしまいます。
関係ないといった風におもむろに本を取り出し、読み始めたぺんぎん?でしが、アームが現れぺんぎん?をつかむと音のする方へ連れて行ってしまいました。
あわてて後を追うねこ、しろくま、とんかつ、えびふらいのしっぽ、とかげ。
地下室はひっそりと静まり返っていましたが、すみっコたちは地下室にあるものに興味津々で、自由に各自が地下室内の探索をはじめました。
えびふらいのしっぽが床に落ちていた絵本をみつけ、とんかつと一緒に眺めているときに絵本の仕掛けが動きだし、鬼の顔が現れえびふらいのしっぽを飲み込もうとしたのです!
あわててひきとめようとするすみっコたちでしたが、鬼の力は強くみんな絵本の中に吸い込まれてしまいます。
絵本の中でであった不思議なコ
すみっコたちが飲み込まれた絵本は、仕掛けのある飛び出す絵本。
しかし絵本のしかけはあちこち壊れていて、欠けているパーツや登場人物にすみっコたちがなって物語を進めていきます。
最初の桃太郎のお話しをすすめているときに、1匹の灰色でちいさなひよこに似たコが現れます。
おうちや仲間について聞くと、ひよこは大きな涙をこぼして泣き始め、何もわからないと……。
自分探し中のぺんぎん?が、「自分と同じ!」とひよこ?のおうち探しを手伝おうと言いだし、みんなでひよこ?の居場所や仲間を探そうとするのですが……。
予告動画
感 想
この作品を見て何も感じない、なんて人は心が相当壊れてるんじゃないかと思えるほど。
子ども向けとバカにしていた人でも、ラストで号泣する人多し!
すみっコを知らない人でも楽しめる!
すみっコぐらし、実は2019年で7周年を迎えるのですが今までそこまで有名というほどのキャラでもなく、この映画が上映されるまで知らなかったという人も多いようです。
そんな人でも、作品中前半はしっかりとそれぞれのキャラクターについての説明がナレーションで入っているので、キャラの性格などを知ることができます。
ちなみにナレーションはあるものの、キャラクターのセリフには声が入っていません。
セリフはすべて画面上に文字で表示されます。
下手に声を入れてすみっコのイメージを崩すような結果にならなくてよかったなと、個人的には思うのですが、声がない分途中で寝てしまったというおっさんとかいるみたいですよ(ぁ
すみっコは運動能力が高い!
まったりゆったりしたイメージのすみっコたちですが、映画では驚くべき身体能力を発揮します!
意外に運動能力高いんですよ、あのコたち。
人魚姫になったとかげは、元々泳ぎが得意だったのもあって、さらに泳ぎが上達したりしていましたが。
動くすみっコたちをみるだけでも感激して涙する人までいるんですよね。
普段からは想像できないほど、活発に動いているすみっコたちの様子はしっかりチェックしていると意外な発見があるかもしれませんよ!
ひよこ?の正体は意外!
絵本の世界、そしてひよこ?の体の色がグレーということで「みにくいあひるの子」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか?
私も映画のキャラ絵を見たときにそう思ったのですが……。
その正体は意外なうえに、悲しすぎるものでした……。
ラストは涙なしでは観ることができない!
後半、すみっコたちが元の世界に戻ろうとするあたりから、ほのぼのとして楽しい雰囲気が一転。
辛く悲しい別れへとストーリーが変化していきます。
ひよこ?の姿が消えかかり、すべて思い出してしまったひよこ?が「あること」に気付いたあたりから、もう大人は号泣する人もいるほど。
私は映画に行く前に小説とストーリーブックを呼んでしまっていたので、OP見た瞬間に泣いてしまいましたが……。
ハッピーエンドではあるけれど、こんな切ない終わり方ってあるんでしょうか。
元の世界にもどったすみっコたちが、絵本の世界にいるひよこ?にしてあげた優しさ。
そしてエンドロールのその後のひよこ?や絵本の世界の鬼たちなどの姿を描いたイラストが、ファンを殺しにかかってて(何)。
小学校低学年くらいまでは、あまり深い意味が分からず楽しかった、で済む子が多いようですが、中学年以上になるとひよこ?との別れやこのお話しが伝えたかったことの意味がわかり泣いている子が多いようです。
そして子どもや女性だけでなく、男性もこの映画を見て号泣する人が続出するほど。
真っすぐで純粋な気持ちのすみっコたちと、ひよこ?の絆や、思いが心の疲れきった人や大人になって純粋さを忘れてしまった人の気持ちに刺さるんでしょうね……。
何度も映画館に足を運ぶファンが多いですが、毎回泣いて帰ってくる人が多いようです。主題歌の「冬のこもりうた」でまたひよこ?を思い出し泣いてしまう人もいるほど。
超個人的な話ですが、この映画上映2週間ほど前に、すみっコ好きな友人が8月に亡くなっていたと知らされ、作品中のひよこ?の姿が彼女にダブってしまてさらに号泣する結果になってます……。
DVDやBlu-rayの発売はされるでしょうが、ストーリーブックや小説を読むのもオススメ。
小説は小さな子どもでも読めるよう、漢字が少なめで絵も少ないですが、ストーリーブックは映画のシーンの挿絵が多めとなっています。
任天堂switchでは、映画の世界をテーマにしたミニゲームソフトも発売されていますよ!