「邪神バスターズ」の作品詳細と、簡単なレビュー。
クトゥルフものですが、残念なコメディー映画に仕上がってる……。
何となく時間つぶしで観るレベル?
低予算過ぎて怖さもありません。
作品詳細
原 題:THE LAST LOVECRAFT: RELIC OF CTHULHU
監 督:ヘンリー・セイン
キャスト:カイル・デイヴィス/デヴィン・マッギン/バラク・ハードリー/エドムンド・ルピンスキー/グレッグ・ローレンス/イーサン・ワイルド
公開日:2010年発売(劇場未公開作品)
上映時間:78分
ストーリー
『クトゥルフ神話』をベースに作られたホラーコメディ映画。
ミスカトニック大学の考古学教授レイクのもとに、とある遺物が届く……。
それはごく一部の人間の間で遥か昔に地球を支配していたといわれている、「邪神クトゥルフ」が実在したことを証明するもの。
そして古の神であるクトゥルフを崇拝する邪教集団が、クトゥルフを復活させるために探している遺物でもあった……。
ダメダメな男ばかりで邪教集団に立ち向かう?
邪教集団の暗躍を監視していた協議会のメンバー、レイク教授は人類の危機を救うこができるという唯一の存在を頼ろうとします。
それは怪奇作家ラヴクラフトの末裔であるという、主人公・ジェフ。
自身がラヴクラフトの子孫だということを知らなかったジェフは、半ば強制的に世界を救うために必要なアイテム【レリック】をレイク教授から託されてしまいます。
自身の身に起きたことに動揺しながらも、漫画家志望の友人と、クトゥルー神話オタクの友人と共に逃げまどいながらも戦うことになりますが……。
どこにも安心できる場所がない?
どこに隠れていようとも、どういうわけか邪教集団は追ってくる……。
ゆっくりと、そして確実にジェフ達を追い詰めていきます。
昔クトゥルーと戦ったという船長のうわさを聞きつけた一行は、船長に会いに行きますが、ここにも邪教集団の魔の手が忍び寄っていたのでした……。
予告動画
感 想
何ともタイトルとジャケット画像からして、B級ホラー臭ぷんぷんすぎます。TSUTAYAオンラインで見かけて【クトゥルー神話もの】と書いてあったので、ついつい借りてしました。
はっきり言ってクトゥルー物って外しが多いので、あまり期待はしない事にしているのですが、やっぱりこれも【コメディ】と書かれている時点で残念な作品ですね。
ホラーなのに女性がでてこない……!?
まず、花がない。
なんと、ヒロインがいないのです!
主人公は何をやってもダメなおっさん。
しかし元ネタのクトゥルー神話を知っているなら多少笑えるツボはある……と思います。
ミスカトニック大学のレイク教授が、ラヴクラフトの子孫である主人公をいきなり尋ねるというはちゃめちゃな設定……。
まぁヒーローものとかホラーもので主人公が自分の生い立ち知らなかった、っていうのはよくある話なのですが。世界を守る対邪神教団……のはずが、冒頭に教団関係者レイク教授ともう一人くらいしか登場せず。
なんか設定がすごいなぁと……。
もう少し何もわからないジェフを助けてくれるような存在いてもいいのでは?と思ったが、低予算すぎて人件費とかかけれなかったんだろうなぁ……。
ダメダメ映画でもクスリと笑えるポイントはある?
過去に邪神と戦ったというオラフ船長の元へ向かうんですが、ここで少しだけクスッときたことがあるんです。
船長のトレーラーハウスの中に、浴槽で水に浸かっているインスマウスがいるんですよ。ぼへーっとしてて襲ってくる素振りもない。
人からインスマウスに変化する段階で失敗してあーうーな子になっちゃったのか、何かがあってああなったのかは謎だけど、船長が飼っているんです。
それを見てなんだかこう、くすっときました。
低予算すぎで残念な映像……
超低予算なのはわかるけど、撮影用に小物とか頑張ってセット作りました、みたいのは感じられないです。
邪神側は頭部は被り物か特殊メイクなのはいいんだけど、首から下は普通にTシャツにマントとか、残念な感じ。低予算すぎて仕方ないといわれればそれまでなんだけど、もうちょっと何か頑張れなかったのか。
普通なら邪神側に追い詰められて緊張感高まるシーンも、あんまり緊張感が感じられないので全く怖くなかったのは私だけだろうか。アクションシーンもあるにはあるんだけど、テレビドラマ以下という感じで結構地味というか、子どものお遊戯会レベル。
グロは殆どないしクトゥルーを知らない人でも、作品中にアニメ画像を入れたわかりやすい解説があるので気軽に観れます。
取りあえずクトゥルー題材ものがみたい人とか、暇すぎで映画でも見て時間をつぶしたい、なんてときにはまあ、そこそこ観れる映画なので借りてみてもいいかも?