「死霊のはらわたⅡ」の作品詳細と、簡単なレビュー。
古い作品なのでセットなど作り物感がひどいです。作り物とわかるレベルですが、少しグロイ表現もあるので、スプラッタ物苦手な人は注意したほうがいいかも。
サム・ライミ監督作品なので、ファンなら観ておいても損はない?
2017年にはHuluでテレビシリーズも配信されています!
作品詳細
原 題:Evil Dead IIもしくはEvil Dead II: Dead by Dawn
監 督: サム・ライミ
キャスト:ブルース・キャンベル、 サラ・ベリー、デニス・ビクスラー、 リチャード・ドメイア、 ジョン・ピークス、 ルー・ハンコック、 セオドア・ライミ、 サム・ライミ
公開日:1987年10月3日
上映時間:85分
ストーリー
アッシュの見つけたとある山荘。
楽しい休日になるはずが、アッシュとリンダは恐ろしいトラブルに巻き込まれてしまうのでした……。
おバカなカップルが、最悪の日を過ごすことに……
恋人のリンダを助手席にのせ、アッシュは自分が見つけたとある山荘に向かい車を走らせていました。谷を越え、峠を越えてたどり着いた山荘は人里離れた山中にあり、何か会っても助けを呼ぶことのできない場所。
実はこの山荘は古代史を研究しているノウビー教授という人物が所有しているものだったのです。しかし、2人はノウビー教授とは全く面識がない赤の他人。
家主がいないことをいいことに、山荘を無断で利用しようと2人は訪れたのでした。
禁断のテープを発見し、再生してしまうアッシュ
夜になり、2人は思い出に残るような夜を楽しみますが、ふとアッシュは机の上にあるテープレコーダーに気が付き、よせばいいのに興味本位で再生してしまう……。
(ホラー映画あるある的な行動)
ノウビ―教授の言葉が録音されたテープにはキャンダー城の奥で見つけたという、「死者の書」についての発言が記録されていました。そして「死者の書」を読み上げている様子が再生されていきます。
「死者の書」には「生きている人間に死者が乗り移る」という、恐ろしい呪文が記載されており、教授がその呪文を読み上げた瞬間、「何か」がリンダに襲い掛かり……。
予告動画
感 想
この作品はR15指定です。
タイトルだけ見ると「はらわた」ってあるからゾンビをイメージする人が多いかもしれないけど、「ゾンビ映画ではない」点に要注意です。ゾンビ映画だと思って視聴すると、かなり期待外れな作品になってしまいます。
ゾンビ感は全くない映画
死んだ人間の遺体に悪霊が乗り移り人を襲うので、死体が人を襲うという点を考えると、強引に考えるとゾンビ映画ともいえる……かもしれません。でも悪霊に乗り移られても、人を食べないんですよね……。
宙に浮いたり、森の木に悪霊が乗り移って木が動くといったことから考えると「心霊・化け物系映画」といえるでしょう。
「死者の書」が登場するので、某半魚人の神様を想像してしまう人もいるかもしれませんね。私は速攻某半魚人の神様の方を思い浮かべました。クトゥルー好きですしね。でも、この映画クトゥルーは無関係なんですよねー。
残念……。
画像がとても古い
今回はHuluで視聴しましたが、リマスターではなかったため当時のままの画像で画質が荒かったです。車で山荘に向かうシーンなんか背景が合成なのがバレバレ。まぁ、当時としてはまだできのよいレベルと言えるのかもしれないです。
渓谷にかかった橋のシーンは、もういかにも「古っ!完璧合成やん!」って感じで作り物なのがはっきりわかってしまいます。山荘も……屋外というようりは屋内に作ったセット?って考えちゃうレベルなんですよね。きちんと外で撮影されたものなのか個人的に微妙な感じでした。
で、途中でシャイニングですかっ!って思うレベルの、無駄に大量の血が噴き出すシーンがありました。シャイニングのあのシーンまではひどくなかったけど、何人分の血液これ?てくらいな量が家の壁から出てくるとか……。いまいちあの大量の血が出てくる意味が分からなかった。
作り物とはわかるものの、残酷なシーンは結構あります。当時は今と比べるとグロかったり残酷なシーンの基準がまだ緩かったので普通に流していた覚えがあるんだけど、今だと結構レーティング規制引っかかりそうなシーンもあり。
それでもあまりにも残酷と判断されたようなシーンは、一部影絵になっている描写もあります。
アッシュは普通の人間なのか?
古い映画だけに突っ込みどころ満載。
さすがに声には出していませんが、いろいろと心の中でツッコミ入れまくりでした。
一番突っ込みたかった点:悪霊の姿は目で見えないのに、なぜアッシュは瞬時に悪霊を感知できるのか。
リンダやアッシュが悪霊に襲われるシーンですが、カメラの動きが悪霊視点で動いているんですが、その姿はどこにも見えない。
それなのに、なぜアッシュは悪霊が消えたと分かったんだ?
悪霊にとりつかれた人は殺されるのに、アッシュは悪霊に憑りつかれても人間に戻っているんですよね。実はアッシュは自覚していないだけでものすごい力を持った霊能力者だったんじゃなかろうか?
そしてラストもなぜそうなる的な感じで納得がいきませんでしたが。
個人的にあんまりにも暇で、暇つぶし程度になにかホラー映画見たい人とか、化け物・悪霊系の映画が好きな人におすすめかなと。ただ古い映画は嫌い、って人には向かないですね。