「サーダカー」の作品詳細と、簡単なレビュー。
ジャパニーズホラー作品ですが……。
悪霊が登場しますがいまいち怖さに欠ける作品で、心霊ものが苦手という人でも観ることができる作品です。映画といいつつもドラマをまとめた感じで2話収録されています。
作品詳細
監 督:川端匠志
キャスト:桃原遥/菜葉菜/新城愛理/吉田妙子/内田周作/峰岸徹
公開日:2007年(劇場未公開)
上映時間:84分
ストーリー
沖縄に伝わるユタと呼ばれる民間霊媒師(シャーマン)、をテーマにした作品。
ユタである母親からその力を引き継いだ姉妹に起こったとある事件。
幼い頃に起こった事件が、再び姉妹に襲い掛かる!
2人は悪霊から逃れることができるのか!?
妹の霊能力が覚醒し、過去の事件の悪霊が姉妹に忍び寄る……
沖縄に住んでいるミキとヒトミという姉妹は、早い時期に両親を亡くして2人で仲良く暮らしていました。しかし、ヒトミの霊能力が過去のとある事件の元凶だった人物の霊により、封印された過去の事件の記憶が蘇る!
ユタである叔母の力を借り、妹・ヒトミを助けようとするミキ。2人は真実を知り、悪霊に打ち勝つことができるのか……?
60年に1度、この世とあの世が近くなるという……
自分たちの持つ能力に覚醒したミキとヒトミ。事件以降、霊を視るのはごく当たり前ことになっていたが、最近どうも霊たちの様子がおかしいことに気づきます。
そして沖縄で起こる連続殺人事件。
ミキとヒトミはユタとして生きる運命を受け入れ、事件の解決に乗り出すが……。
感 想
サーダカーって、ユタの中でも特に力の強い人のことを言うらしいです。
沖縄って古くから伝わるもの沢山あるから怖いのかと期待したのですが、全然怖くないんでがっかりしました。なんだろう、話が淡々と進んであまり盛り上がりがない、そんな感じ?
映画だと思ってみたら、ドラマっぽい作りになっていたのも面白くないと感じる要因なのかもしれない……。
第一話の感想
前半は主人公の母親の死の真相にまつわる話になっています。よくある幼いころの事件の記憶なくなっていて、今になって怪奇現象が起こり事件の真相を知る、というようなタイプのもの。
まぁそれはそれで面白いかなと思っていたんですが……。
ヒトミの力が目覚めた原因、個人的にはユタになる前に出る『カミダーリー』っていう、何かに憑りつかれたりする現象じゃないかなぁとも思うんですよね。色々調べてみたら、ユタって神様に生まれるときに決められているらしくて、拒否できないような感じらしいです。
しかしミキの方の能力って、霊能力というより超能力の部類だと思うんですよねぇ……。
物質を動かす能力を使ってヒトミを助けるんですが、毎回ミキはその力を使うたびに謎の白い液体嘔吐するんです。
アレ一体なんなんだろう……。
まさか、口からエクトプラズム……?
いやいや、それだったらミキ死んでますよね。
ヒトミは霊媒体質で自分の体に霊を憑依させ、浄化するとか……。
普通に考えても修行もなしにそんなことして平気なの?と。(そういえば昔の知り合いで素人で似たようなことやって、本職の神主さんに怒られてた人いたなあ。 最終的にその人精神病んだみたいだけど。)
ちょっと調べてみたら、ユタってきちんと修行しないといけないらしいです。この姉妹と一緒にいるおばちゃんがユタではあるけど、ユタとして力の使い方とか指導しているシーンがないんですよねぇ。この姉妹、修行もなしに力使ってるとしか思えないんだが……。
もう少しユタについてきちんと調べてから作品作ってほしかったなぁ。
第二話の感想
物語の後半は60年に一度、この世とあの世が近くなるというストーリーで、前半で主人公たちを助けたユタのおばさんが絡んでくる事件。
周辺にうじゃうじゃいる幽霊が家の壁や塀に向いて漂っている、っていうのは結構怖いかもしれない。
……と普通の人は思うんだろうけど、私個人的には全然怖くなかった。
しかしいらんとこで寒いギャグがあったりで、それでなんか怖い雰囲気が崩れちゃってるっていうのもあるかもしれない。もう少しストーリー練り込んでほしかったなあ。
淡々と物語が進みすぎいらん寒いギャグもあったりで、全体的にイロイロと物足りなさを感じる作品でした。
まあ、時間潰し程度に観るにはいいかな?
もしかしたらこれ、TVドラマとかでやったらもう少し話し膨らませることができて、おもしろかったのかもしれないなと思いました。