2019年に存続の危機に瀕しているということを、こちらのブログでもご紹介した「金長神社」。
地域の方々・金長神社を守る会の方が市との対話を続け、署名運動などを行った結果、2021年にようやく存続の方向で話がまとまったようです。
存続のための新組織準備会も先日行われましたが、問題はまだまだ山積み状態。
これからもできる範囲で応援させていただきたく、またこのことをもっと多くの方々に知ってもらいたくてこの記事を書いています。
金長神社ってどんな神社?どうして廃止の話が持ち上がったの?
これまでアニメや漫画、映画などのモデルとなったことがあるので、名称だけは知っているという方も多いのではないでしょうか。
スタジオジブリファンなら.、「平成狸合戦ぽんぽこ」で知ったという人もいることでしょう。
神社のほとんどは公的なもの・宗教的なものとして国や市などが建立しているものが多いですが、金長神社は一個人が建立した神社で、神様ではなく地域の民話で伝承されている「金長狸」をお祭りしています。
地域の方々からも長年愛されていたのですが、市の方で近隣のスポーツ公園の整備計画が持ち上がったことで、管理者の所在がはっきりしないなどの理由から廃止するという話が持ち上がりました。
何の知識もない一般人からしてみたら、「場所を移動すればいいじゃない」と思ってしまうことも多いですが、法律上で移設できない・地域の方がその場所からの移動を希望しないなどの理由で話し合いとなったようです。
金長神社さんの由縁や御朱印などの詳細、当時の問題に関しては以前執筆した記事や神社の公式HPを参照してください。


金長神社を守る会が2018年に発足
こういった問題は一個人でどうにかなるものではありません。
金長神社を愛している地域の方々が、2018年に「金長神社を守る会(仮)」を発足し、その後正式に「金長神社を守る会」と名称を変更、公式サイトやFacebookなどを通じて多くの方々にこの問題を発信、またオンラインで署名活動も行っていました。
署名はオンラインということもあってか、国内だけでなく海外の方からも応援があり、国内外から1万を超える署名が集まったそうです(私も署名しましたよ!)。
守る会では単純に市との話し合いだけでなく、毎月第一日曜日に神社・境内のお掃除などのボランティア活動も行っています。
興味のある方は公式ページで活動内容の詳細を確認してくださいね。

2021年3月20日に金長神社を存続するための新組織の準備会が行われる
金長神社を守る会公式のツイッターアカウント「[金長神社を守る会]金長子分の小鷹・熊鷹(@KinchoStrategy)」さんが、2021年3月21日に金長神社存続のための新組織「金長と狸文化伝承の会」の準備会が20日に行われたことをツイートしています。
またNHKの徳島 NEWS WEBというページで、3月20日に準備会が行われたというニュースも報じられています。徳島新聞の朝刊でも取り上げられていたようです。
存続が決まったとはいえ、老朽化した神社の改修費用や新組織の活動内容・方針・計画など、まだまだやることは山積み。
でもみんなで協力すればきっと良い方向へと向かってくれることでしょう。
新組織の活動や、神社の改修計画などについては、金長神社を守る会の公式ツイッターアカウントなどでも発信していくそうなので、気になる方はフォローしておくといいですね。