はぁい、みなさんこんにちは! 今日はちょっとユニークな海外の怪人さん『バネ足ジャック』さんをご紹介!
海外で『ジャック』と言うと『切り裂きジャック』を思い出す人もいるでしょう。しかしこのジャックさんは切り裂きジャックよりも数十年前に登場してるんです!
バネ足ジャックは人を驚かすのが大好き!
棲息地はロンドン。
初登場の舞台は1837年10月11日の夕方! ロンドンの南東部にある丘の上にある『グリーンマン・イン』というホテルでウエイトレスをしていたポリー・アダムズ(当時17歳)が、オーナーの息子でトム・エヴァンス(当時18歳)と収穫祭に向かっていたときのことです。
人気のない、雑木林が続くシューターズ・ヒル・ロードという山道を二人は歩いていました。
このとき、バネ足ジャックさんはもしかしたらポリーに片思いしていて、愛の告白をしようとしていたのかもしれません!
あまりにも奇抜すぎる姿のバネ足ジャック!
印象に残るように奇抜な格好でポリーの前に現れたバネ足ジャック!
しかし、一人だと思っていたのに隣にはトムが! ポリーとトムは二人の背後にある岩陰から道の真ん中に突然現れたバネ足ジャックに驚き、その場に立ち尽くします。
バネ足ジャックのマントはバサバサと音をたて、顔は人とは思えない赤黒い悪魔のような形相。瞳は燃えているかのように真っ赤で、一度も瞬きせず、高く尖った鼻、そして口からは青白い炎を吐いていたのです!
失意に囚われた(かどうかは知りません)バネ足ジャックはその後、ダリッジ横丁で2人の女性を襲い、フォレスト・ヒルでは晩餐会帰りの夫婦の前に現れ旦那さんは殴れて一時期視力を失うという暴れっぷり。
その後も憂さ晴らしのように人々の前に現れたバネ足ジャックさん。 ただ、暴力は滅多にせず、驚かすだけで満足していたそうです。
なぜか公式キャラクターに任命されるも活動停止!
誰かに認められたいというバネ足ジャックさんの念願叶い、1838年1月にはとうとう公式に認められたキャラクターとなったのです!
しかし、せっかく公式に認められたというのに、バネ足ジャックさんはその後活動をやめてしまいます。
一体彼に何があったのでしょうか?
ずっとポリーに振られた気持ちを引きずっていて、人々を驚かすことにむなしさを覚えてしまったのでしょうか?
それともあまりに飛び跳ねすぎて膝でも悪くしてしまい、活動できなくなってしまったのでしょうか?
バネ足ジャックの正体は…悪魔?
はてさて。 このバネ足ジャックさんの正体、みなさん何だと思います?
正体を暴かれる前にバネ足ジャックさんは活動を停止してしまっていましたよね。その正体は世間でいろいろと憶測されていますが、一説にはありがちな宇宙人説や未確認生物説、悪魔やジャンプ力があるからカンガルーだったのではないかと言われてます。
ポリーたちが目撃したバネ足ジャックの容姿を考えると、宇宙人やカンガルーは微妙かもしれませんね。
未確認生物や悪魔、といったもののほうがしっくりくるという人が多いようですが、今ひっそりと人知れずどこかで隠居生活を送ってるんでしょうかねぇ?
いずれにせよ、まだ元気ならみんなの前に姿を現してほしいものですネ!