「ドラゴンハート」の作品詳細と、簡単なレビュー。
ドラゴンと人間の熱い友情物語のラストは涙なくしては語れません!
泣けるファンタジー映画が観たいならおすすめの作品!
作品詳細
原 題:Dragonheart
監 督:ロブ・コーエン
キャスト:ショーン・コネリー(ドレイコの声)/デニス・クエイド/デヴィッド・シューリス/リー・オークス/ジュリー・クリスティ/ディナ・メイヤー/サンドラ・コバッシコバーほか
公開日:1996年8月31日
上映時間:103分
ストーリー
暴君フライン王は圧制の圧政に耐えかねた民衆が、民衆が反乱を起こしたため、フライン王は息子アイノン王子と兵士を連れ反乱鎮圧のため村に向かいますが、アイノン王子の目の前殺されてしまう。
そして民衆側のリーダーの娘カーラがアイノン王子の心臓を刺し、アイノン王子の剣術指南役のボーエンが何とかひん死のアイノン王子を城に連れ帰るのでした。
ドラゴンが心臓を分け与えたことで悲劇が始まる
王妃は従者とボーエンそしてひん死のアイノン王子を連れ、人と会話のできるドラゴンのいる洞窟へと向かいます。
洞窟で一行と対峙したドラゴンに息子の命を助けるように哀願する王妃。しかしドラゴンはフライン王の暴虐性を知っており、息子のアノイン王子もそうなるのではないかと危惧していました。
王妃の大きな愛情と、フライン王が亡くなったことでこれを機にもしかしたら変わるかもしれない……と、ドラゴンはわずかな希望にかけ自身の心臓の半分をアイノン王子に渡し助けるのでした。
アイノン王子がフライン王そっくりに……
フライン王が亡くなり自身が助かったことで、アイノン王子は父親以上の暴虐性を発揮しはじめ、自ら戦いの場に赴きたいとまで言い出す始末。
それまで何度もアイノン王子をしなめていたボーエンですが、こうなったのはあのドラゴンのせいだと思い込むようになってしまいまい、ある日アイノン王子と決別。
アイノン王子を見限り城を離れ、一人ドラゴンハンターとして生活することを選ぶのですが……。
予告動画
感 想
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ラストは涙なしでは語れない!
この作品、当時としては珍しくドラコをフルCGで制作しており、公開当時はかなり話題になったようです。今よりも技術的に劣っているはずなんですが、観ていて違和感がないので相当制作に苦労したのではないでしょうか。
心臓を分け与えることで魂がリンク?
ファンタジー世界だからあまり突っ込みしちゃいけないとは思うものの、どうしてドラコの心臓を分けることができたのか……。まずそこですよね。血を飲んで不死になるとか肉を食べて不老不死っていうネタは多いし、ファンタジーなら術で魂分け与えて……、っていうパターンが多い昨今。
しかしこの作品では『心臓』を分け与えることで、アイノン王子が生死の境目から脱出するのですが、魂までリンクしてるとはいかがなものか。逆にいえば、ラストでドラコが死ななければアイノン王子は永遠に好き放題やれる暴君として後世に名を残していたのかもしれないですね。
逆恨みもいい所なボーエン
最終的にはドラコと打ち解け、自分が考えていたことが間違いだと分かったボーエンですが。
父親があんな性格なんだから、息子もそうなるかもという危惧がない時点でちょっとおめでたくないかなと思ったり。まぁ王妃様がまだまともだったからそう思わなかったのかもしれないけど…。王そっくりになったのが血のせいだと認めたくないからってドラコに逆恨みして、ドラゴン狩りつくすとか酷過ぎる。
しかしあのボーエンの装備、「特別な剣とか、防具もないのによく一人であんなへっぽこ装備でドラゴン倒して行けたなぁ」と思うのです。
王妃に関しては、まぁ仕方ないでしょう。父親に力づくでモノにされ、生まれた息子とはいえ、やはり母親だから母性が出るのは仕方ない。
多分、父親の存在があったからアイノン王子はああなったんでしょうね。上手くフライン王と赤ん坊の頃から別居して、王妃としっかりした従者とで教育していれば、あそこまでの暴虐性は出なかったのでは?とも思います。
ラストは号泣もの
とはいうものの、ものすごく泣けたのは私だけかもしれませんが……。
ドラコとボーエンの友情や、ドラコの思いなど考えると自然と涙出ちゃうんですよね。こんな悲しい別れがあるのかと、思い出しては涙しそうになります。
あのラストなので、この作品限りなのかなと思ったら、実は続編があるんですよ。しかも続編ではボーエンなどの今回の主要キャラが登場しないので、そちらは別ものとして観たほうがよいでしょう。
ちなみに続編のタイトルは『ドラゴンハート 新たなる旅立ち』、『ドラゴンハート 最後の闘い』、最新作は2017年制作の『ドラゴンハート ~新章:戦士の誕生~』となっています。
続編に関してはレンタルや動画視聴サイトで目にすることがないのですが、運よく視聴する機会があれば、ご紹介したいと思います。