サイレントヒル

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「サイレントヒル」の作品詳細と、簡単なレビュー。

この映画は「PG12指定」作品です。

コナミから発売されたホラーゲーム「サイレントヒル」の実写版です。

ゲームのような不気味な雰囲気たっぷりの作品ですが、ホラー苦手な人でも観やすい作品になっています。

作品詳細

原 題:Silent Hill
監 督:クリストフ・ガンズ
キャスト:ラダ・ミッチェル/ショーン・ビーン/ジョデル・フェルランド/ローリー・ホールデン/キム・コーツ/タニヤ・アレン/クリス・ブリットン/ロン・ガブリエル/エミリー・ラインハン/デボラ・カーラ・アンガー/アリス・クリーグ
公開日:2006年7月8日
上映時間:126分

ストーリー

ローズと夫クリストファーは、ウエストバージニア州のトルーカ群立自動保育施設からシャロンという少女を養子に迎え入れることで、事件が起こってしまいます。

ある晩、シャロンは夢遊病で家から外に出て川に川に身を投げようとしてるところを、ローズに発見され保護されます。このときシャロンは目覚めず「お家に帰りたい、サイレントヒルに帰りたい」とうわごとを繰り返していました。

シャロンを治療したい一心で「サイレントヒル」に向かうローズ

ローズはシャロンの夢遊病を治すためにはサイレントヒルに行く必要があるとクリストファーに話すものの、クリストファーはそれを認めてはくれません。仕方なくクリストファーに黙ってシャロンを連れ、ローズは車でサイレントヒルに向かうのでした。

ガソリンスタンドに立ち寄った際、ローズはクリストファーと電話で話をします。しかしこの行動がなぜか偶然ガソリンスタンドにたシビル巡査に誘拐犯だと思われてしまい、車をつけられサイレントヒルの手前で止められます。

サイレントヒルについたことに気づいたローズは、シビル巡査を振り切るため車を急発進させますが、車を制御しきれずにスピンしてしまいハンドルに頭を打ち付けローズは気絶。

目を覚ましたローズの目には夜道を走っていたはずなのに、灰が降り積もり濃い霧が周囲を覆いつくしている風景が映っていました。しかも車内にはシャロンの書いた絵が残っていたものの、シャロンの姿はありません。

シャロンを探すべく、ローズは一人廃墟と化したサイレントヒルの街に足を踏み入れますが……。

予告動画

 感 想

同名のゲーム『サイレントヒル』を実写映画化した作品です。

ゲームの方をプレイしたことはないのですが、ゲームを知らなくても十分楽しめました。ゲームをプレイしている人は、ゲームのストーリーと違う部分があって違和感があるかもしれませんね。

人の恨みは恐ろしい……

物語序盤、ローズがシャロンを連れてサイレントヒルに向かったあたりから、アレッサという、無実なのに魔女だと決めつけられ、火あぶりにされた少女の強い恨みから生まれた『別空間のサイレントヒル』が舞台となります。

シャロンはアレッサの意識から生まれた『善の心』を持つ部分の魂を受け継ぐ子で、もちろん『悪意(復讐心)』の塊のアレッサもいるんです。

物語が進むにつれ、次第に全容が明らかになりますが、魔女狩り、異端といったものに関しては宗教色が強いんじゃないかなと。中世ヨーロッパでは、魔女でもないのに気にくわない人なんかを密告していたのはよくあったこと。

そして無実なのに拷問のすえ、痛み・苦しみから解放されたくて魔女だと自白した人もいるほど。この作品では周囲から存在そのものを悪にされているような描写が。

住民の集団心理ってすごいです。誰も何も疑問に思わずクリスタベラの言いなりなって、無実の人を悪と決めつけ、処罰するんですから…。

多分このクリスタベラとその取り巻き達は、宗教に熱心なあまり、自分たちの嫌いなものに対してはそれこそ中世の魔女狩りのようになんだかんだといちゃもんを付けて、異端だと弾圧してたんでしょうね。

とりあえずローズ黙れ

子どもを助けようとする母親って、サイレントヒル以外にもいろいろなホラー映画やアクション映画に登場します。しかし、ローズみたいに始終ギャーギャー叫んでいる母親はそういないような気がします。

後半からやっと状況に適応できたのかあまり叫ばなくはなるものの、前半それこそギャーギャーうるさいわ、泣くわで個人的にはあまり好きになれないキャラかなぁ……。

バイオハザードに出てきそうなモンスターたち

ローズとシビル巡査は、異空間のサイレントヒルでモンスターに襲われます。これも、シャロンの恨みが作り出したものなのですが、その姿がまるでバイオハザードに出てきそうなレベル。しかしゾンビは出てきません。

ローズは武器もないので反撃できず逃げるだけで、シビル巡査は一応短銃は持っていますがそれも弾薬の数に制限があるためそこまでもちません。

きっとゲームのほうもこんな感じで、戦うよりは逃げるほうが多いのかもしれないですね。

微妙なハッピーエンド

現実のサイレントヒルでは、クリストファーが警官と一緒にローズとシャロンを探しますが、そもそもが別世界なため出会うことはできません。でも、存在は感じるらしいというのは人間と幽霊のようなものでしょうか?

なんだかせつなくもあり、続編を思わせるラストでハッピーエンドというには微妙でした。

続編「サイレントヒル: リベレーション」はこちら!
サイレントヒル:リベレ―ション
「サイレントヒル:リベレ―ション」の作品詳細と、簡単なレビュー。前作よりもグロさが増しているせいか、「PG12指定の作品」となっています。ゲームメーカー「コナミ」から発売されていた「サイレントヒル3」が元になっている作品で、2006年に公開された「サイレントヒル」の完全な続編です。
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