「パニッシャー」の作品詳細と、簡単なレビュー。
ジョン・トラボルタの悪役がハマってる!
WWEのあのレスラーも出演!
特殊能力なしの、人間味のあるダークヒーローもの!
作品詳細
監 督:ジョナサン・ヘンズリー
キャスト:トム・ジェーン/ジョン・トラボルタ/ロイ・シャイダー/ウィル・パットン/サマンサ・マシス/ローラ・ハリング/ジェームズ・カルピネロ/ラッセル・アンドリュースほか
公開日:2004年11月13日
上映時間:123分
ストーリー
FBI捜査官・フランクが麻薬捜査の潜入調査を行っていたとある夜、ふ頭でのマリファナの取引にFBIが突入。この突入で裏社会を支配していたセイントの息子ボビーが射殺されてしまったことから悲劇が始まる……。
潜入捜査は無事終了したが…
マフィアへの潜入捜査任務を終えたフランクはすぐにふ頭から姿を消し、長期休暇で家族と共にプエルトリコへと向かいます。
息子を殺されたセイントの妻の怒りは相当なもので、セイントに息子の復讐を願うのでした。セイントはあらゆる手段を使って調べ上げ、ボフランクの存在を知るのでした。
フランクの長期休暇でプエルトリコの親戚の元に身を寄せていた一家は、親戚一同と久々の再会で楽しいひと時を過ごしていましたが、セイントの部下の襲撃にあい一族全員が殺されてしまいます。
フランクの妻と息子はふ頭まで逃げたものの、セイントの部下に車でひき殺され、駆けつけたフランクも重症を負って倒れてしまうのでした。
意識の戻ったフランクは復讐を誓う
重症を負ったフランクは、運よく知り合いのカンデリアに助けられ、傷が癒え親族一同が殺された現場に戻ると、息子がフランクにプレゼントしたドクロのイラストの描かれたTシャツが残っていました。
フランクはこのTシャツを手に、セイントとその部下に復讐を決意し、行動に移しますが……。
予告動画
感 想
アメリカのヒーロー漫画で有名なマーベルの作品で、1989年にドルフ・ラングレンが主演で実写化されています。
1989年版では主人公は海兵隊員になっていたのですが、この作品では湾岸戦争への従軍経験ありの、CIU(テロ対策ユニット)経験を持つFBI捜査官に変更されたそうですよ。
WWEレスラー・ケビン・ナッシュ出演作品
作品中に登場する赤と白のボーダーTシャツの屈強なロシア人の暗殺者『ザ・ロシアン』はアメリカでは有名なプロレス団体WWEに所属している「ケビン・ナッシュ」というレスラー。
WWEはエンターテインメント性の強いプロレスで人気があり、ケビン・ナッシュの他にもザ・ロック(ドゥエイン・ジョンソン)やジョン・シナといったレスラーがさまざまな映画に出演しています。
ロック様は出演作品が多いので、映画好きなら知っている人も多いでしょうね。
ジョン・トラボルタの悪役っぷりが光る
なんかこう、一見するとそんなに悪そうにも見えない(?)んだけれど、さすがは裏世界を牛耳っている資産家、というかマフィアのボスです。
息子が死ぬ原因を作ったうえに大切な取引商品をダメにされた恨みを、フランクの一族皆殺しという形で晴らすところも、マフィアならではですよね。
愛妻家だというわりに、フランクの罠を信用している当たりは裏世界で生きているせいか、本当は誰も信用できていなかったんじゃ?と思います。
じゃなきゃ妻にあんなことしないだろう……。
フランクは超人でもなんでもありません!
マーベルといえば『X-MEN』や『Spawn』といったヒーローものが有名で、特殊能力を持っているのが当たり前的な風潮があります。
しかし、残念ながらフランクはただの人間です!
特殊能力は一切持っていません!
フランクは妻子を殺された恨みを晴らすことだけを目的に生きているので、自分よりも強い相手だと、ボコられることもあるわけですよ。
ザ・ロシアンとの戦闘では、体格・力の差がありすぎて、フランクがボコボコにされていますが、無事復讐を果たしているのは、やはりセイントへの復讐心と執念がそれだけ強かったということでしょう。
海外ではテレビドラマ化もされている!
続編を期待したいという人は、2017年に有料動画配信サイト『NETFLIX』で海外ドラマ版が放送されていましたので、そちらを観るのをおすすめします。
さらに1989年版・2009年に日本で劇場公開された実写映画『パニッシャー: ウォー・ゾーン』や、アニメ作品と見比べてみるというのも面白いかもしれません。