「おじいちゃんはデブゴン」の作品詳細と、簡単なレビュー。
この映画は「R15+指定作品」です。
20年ぶりに映画に登場したサモ・ハン(サモ・ハン・キンポー)!
年齢のせいか動きの切れ味がちょっと落ちてますが、なかなかのハードアクションで楽しめます!
孤独な老人役がまたピッタリで、しんみりとした終わり方をする作品です。
作品詳細
原 題:我的特工爺爺 The Bodyguard
監 督:サモ・ハン
キャスト:サモ・ハン/ジャクリーン・チェン/アンディ・ラウ/フォン・ジャーイー/リー・チンチン/チャウ・ユーチェン/ジェームズ・リーガイ/ユン・ピョウほか
公開日:2017年5月27日
上映時間:99分
ストーリー
その昔、自身の不注意から孫が行方不明になり家族とも絶縁。
そんな老人と孤独な少女の交流が、とある事件へと発展していきます。
一人で寂しく生きているディンは痴呆症初期症状
綏鎮(ずいちん)市に住んでいるディンは、その昔人民解放軍の中央警備局で要人警護の仕事をしていましたが、今では引退し一人で暮らしています。
実はディンには、自身が一緒にいながら孫娘が行方不明になるという暗い過去があり、それが原因で実の娘に絶縁されています。そして認知症の初期状態に陥り、小さな物忘れが多く人の名前もよく間違えていました。
ある日ディンが家に戻ると、父親と喧嘩したらしい隣家のチュンファが窓から家に忍び込んできます。しかしいつものことなのでディンの家に来たレイは、チュンファが隠れているのをわかっていて、大声で留守番をするよう言うとどこかへ出かけてしまうのでした。
レイは借金のために犯罪を……
街中に出かけたレイは賭博で25万元という借金をして返済しろと追い詰められます。そして今すぐ返済できないなら、ロシアマフィアのボスが持っているボストンバッグを持ってこいと、犯罪組織のボス・チョイに命令されるのでした。
その場から逃げ出すことができないため仕方なく仕事を受けたレイは、ホテルで働いている親戚に賄賂を渡してロシアマフィアの宿泊する部屋に忍び込みます。
しかしバッグを発見し部屋を出ようとしたところをロシアマフィアのボスに発見されてしまい、命からがらバッグを持ってチョイの手下の運転する車でホテルから逃走するのでした。
逃走中、チョイの手下に「借金は返済期間が数日のばされるだけ」、と聞いたレイ。借金が帳消しになると思っていたレイは怒り、バッグを持って一人で逃走してしまいます。バッグの中身は高価な貴金属と現金でした。
バッグを持ち逃げされたチョイは怒り狂い、手下を使いレイの行方を探し始めその矛先はチュンファへと……。
予告動画
感 想
気がつけば、映画で姿見なくなったなーと思っていたサモ・ハン。若かりし頃しか知らなかったので、まさかのおじいちゃん役と聞いてちょっとびっくり。でも普通に年齢考えたらもうそんな年なんですよねー。
しかしYouTubeの予告では「泣ける映画」と紹介されていますが、泣けるっていうかなんかおじいちゃんむなしいね、って感じでした。
年相応の役がぴったり
痴ほうが始まったおじいちゃん、しかも元要人警護の仕事をしていたという役ですが、割と役柄にあっていたような気がします。
痴ほうが始まっているということで、物忘れもひどくなり言葉がほとんどでてこない、表情もないというのはセリフがあるキャラよりも演技が難しかったんじゃないかと思います。
娘との絶縁の話もどこか現実味がある話で、結局孫が見つかっていないっていうのも気になりますね。
やはり年齢には勝てない?
サモ・ハンは映画俳優として活動していなかった期間は、プロデュースなどを行っていたようですが、武術のトレーニングはどうしていたのか気になりました。でもしっかりとしたアクションシーンで、どこぞのプロレス団体で見たような技っぽいものも使っているのは面白かったです。
体型的なものもあるでしょうが、やはり年齢には勝てないのか、ちょっと息切れ気味。メイキング映像がYouTubeにあったので載せておきますね。
結局ディンの暴走?
いやはや、ストーリーは淡々と進んでいきます。
前半は隣の家の子を自分の孫に重ねているディンとのやり取りという感じ。チュンファのお父さんが、貴金属&お金持ち逃げから事態が急展開しますが、最終的には「おいいちゃんが思い込みで単独暴走しマフィア壊滅」という話。
ある意味ハッピーエンドではあるものの、この事件のせいでディンの痴ほうが一気に進んじゃうんですよね。なんか、ディンにとってはかなりむなしい結果に終わり、1人で空回りして可哀そうって感じです。でもそれなりに楽しめる映画ではありました。