「彼岸島’(実写版)」の作品詳細と、簡単なレビュー。
原作漫画は結構エログロありですが、この作品かなりソフトな感じ。
でもやっぱり、アレな描写あり。
これはこれでまぁそこそこ楽しめる作品だと思いますが、「PG12対象作品」です。
作品詳細
原作(漫画):松本光司
監 督:キム・テギュン
キャスト:石黒英雄/渡辺大/水川あさみ/山本耕史/弓削智久ほか
公開日:2010年1月9日
上映時間:123分
ストーリー
高校生の宮本明には2年前に行方不明になった兄・篤がいました。
八百屋親を営んでいる両親と3人で暮らしていましたが、父親は篤がいなくなって酒におぼれ、明は何かと篤と比較される毎日。昔から何かと篤と比較されていた明は、篤に対し嫉妬心を持っていました。
謎の美女の登場で篤の所在が発覚
ある日、学校で不良に追われて街中を逃走していた明の前に、青山レイという謎の女性が現れ助けられます。レイはなぜか行方不明になった篤の免許証を見せ、篤が生きていると言うのです。
その日の夜、幼馴染やクラスメイトと集まってお祭りの準備をしていた明は、思い切ってレイのことを皆に話すのでした。
翌日の下校中に明は幼馴染たちと一緒に怪しい行動をとっていたレイを目撃。そしてそのままレイの後を追い街外れの廃墟へと忍び込みます。
廃墟で見たのは信じられない光景だった
廃墟で明たちが見たのは、レイの目の前で女性の生き血を吸う化け物の姿。驚いた明たちは慌てて逃げようとしますが、同級生のユキがこのとき怪我をしてしまい、傷口から流れ出た血に化け物が反応しユキを襲おうとします。
明の幼馴染・ケンがユキを助けようとするも化け物に噛まれてしまい、明が化け物に襲われそうになった瞬間、レイに助けられます。レイはその場にいた全員に今見たものは吸血鬼であること、血を吸われた人間は吸血鬼の血が体内に入らなければ吸血鬼にならないことを教えます。
篤は「彼岸島」で生きていた?
レイが言うには、篤は行方不明になる前に訪れたという「彼岸島」という島に今住んでおり、彼岸島はちょうど篤が訪れた2年前に、突如現れた1人の吸血鬼に支配されててしまったというのです。
人間のレイは吸血鬼たちの糧である「血の調達係」をさせられてており、さらに篤は生きていて一人で吸血鬼と戦っている、一緒に篤の救出に行こうと明に言います。
翌朝、明は一人でレイと彼岸島に行くつもりでしたが、ケンや同級生たち5人が明の元に集まり、一行はレイの操縦するボートで彼岸島へと向かいますが……。
予告動画
感 想
丸太がほとんど登場しない!!
そこだけが何か納得いかなかった!!
彼岸島と言えば丸太!
丸太がなきゃ始まらないのに、丸太の出番がないのはどういうことだ!
本当に丸太の出番がない……。
opでちまっと丸太使うシーンあるんだけど、それだけ。ほとんど刀での立ち回りなんで、丸太使いに期待してた人はがっかりかも。
原作とはかなりストーリー違う
この作品で篤の扱いが(;´д`)
しかし、原作より篤がイケメンにみえた。
島に行くメンバーも生き残ってたりで、原作とはストーリー変わってるんですよね。原作ほどグロさない点が個人的には残念でしたが、雅は予想していたより役の雰囲気はハマっていたと思う。
実写化って聞いたときがっかりなんだろうなー、と思ったものの、実際観てみたら雅わりとはまり役な気がしました。
しかし雅の側近の婆吸血鬼が謎すぎた…。
他にも変身できる吸血鬼いたのだろうか?
お師匠様の活躍期待してたんだけど……
お師匠の活躍にも期待してたんですが、お師匠の出番がないです……。
お師匠の戦闘シーンほとんどなしで、見せ場らしい見せ場なかったのもかなり残念でした。ただのレジスタンスのまとめ役のおっさん、て感じ。
これ映画1本で終わりじゃなくて、パイレーツオブカリビアンみたくシリーズ化とかしたほうが、割と人気出たんじゃない?
その方がまだ原作に近いもの作れそうだしねぇ(ただエログロシーンはさすがに原作なみなのは期待できないだろうけど……)。
監督が日本人だったらまた違う感じになってたのかな?
まあ、原作と切り離して観るぶんには面白いんじゃないかなと思います。
日本の吸血鬼ものみたい人におすすめです。
テレビドラマ化もされている
この作品は2010年に公開された映画ですが、2013年にはテレビドラマも放送されました。そして2016年に『彼岸島 Love is over』というタイトルで再びドラマが、さらに『彼岸島デラックス』というタイトルで映画が製作されています。
2016年版の方は、テレビドラマの延長といった感じですし、ドラマ版を視聴してから観たほうがよいかもしれません。