MAMA

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「MAMA」の作品詳細と、簡単なレビュー。

母親の子どもを思う気持ちが痛い作品でした。

女性なら、ラストで泣いてしまうかも。

作品詳細


原 題:Mama
監 督:アンディ・ムスキエティ
キャスト:ジェシカ・チャステイン/ ニコライ・コスター=ワルドー/ミーガン・シャルパンティエ/イザベル・ネリッセ/ダニエル・カッシュ/ハビエル・ボテット/ジェーン・モファット
公開日:2014年5月17日
上映時間:100分

ストーリー

姉妹の父親が事業に失敗したことから事件が始まります。

不幸な姉妹は幸せになれるのか?

姉妹を連れて父親が山の中へと……

世間では株式市場が恐慌状態になり経済危機に陥り、首が回らなくなったデサンジは共同経営者とアナリスト、そして妻までもを殺害し娘のヴィクトリアと1歳の幼い妹リリーを連れ、車で路面の凍った冬の山道を走っていました。

ヴィクトリアは父親の様子がおかしいことに何か気づいていて話しかけるも、父親はうわの空。そんな状態での運転で車は雪でタイヤを取られてしまい、3人はがけ下に車ごと落ちてしまいます。

運よく無傷だったデサンジはリリーを抱き、ヴィクトリアと山中を彷徨っていると一軒の廃屋を見つけますが、ヴィクトリアはこのとき「何か」を見てしまいます。

「小屋の中に誰かいる」とヴィクトリアが言うも、デサンジはそれを聞き流します。寒さから逃れようと、そして死に場所を決めるためにヴィクトリアとリリーを連れ小屋に入るのでした。

何もしらないリリーとヴィクトリアをデサンジは小屋の中で殺そうとしますが、小屋にいた「何か」が姉妹を守るかのようにデサンジをどこかへと連れ去ってしまいます。

夜になり姉妹は父親がいない状況、そして心細く寒さに耐えるため身を寄せ合って暖炉の前で温まっていました。すると暗闇の中からひと粒のサクランボが、2人の足元に転がってきました。それは小屋に潜んでいた「何か」が、2人に食べさせようと用意した食料だったのです。

姉妹は発見されるも……

事件から5年後。

デサンジの弟ルーカスは大金を払い人を雇って、行方不明になった兄とリリーとヴィクトリアを探していました。そして運よく生き延びていたリリーとヴィクトリアを発見し、引き取ることになります。

しかしリリーとヴィクトリアは長期間、誰もいない小屋に隠れ住んで世間から隔離されていた状態で、人としての言葉や生活を忘れていました。

保護されてからある程度人の生活にも慣れたリリーとヴィクトリアは、ルーカスとその恋人と一緒に姉妹と住むことになりますが、次第に姉妹の周囲で不可解なことが起こり始め……。

予告動画

感 想

親によって人生狂わされた姉妹がかわいそう。

母親の執念がすごい作品です。

姉妹を育てた何かについて

姉妹をずっと隠れて育てていた存在。その正体は作品中できちんと明かされますが、それはそれで可哀そうな人だったんだなと。

姉妹を実の子どもだと思って育てていたんでしょう。

しかし……ラストが微妙に納得いかないのは私だけだろうか?

妹は山荘に連れて行かれたとき、幼すぎてアレを本当に母親だと思い込んでしまったのは仕方ないとは思う。

父親が血迷ったことしなきゃ、こんなことにならなかったのに……。

しかし姉妹を育てていた存在が、与えていたさくらんぼ、どこから持ってきたんだろう。なぜさくらんぼだったのか、という理由に関しては触れられていなかったような気がします。

個人的にこの姉妹、サクランボだけで健康状態問題なく育っていたっぽいのは……。時々肉とか食べていたんだろうかという疑問もありました。

結局父親は生きているのか?

娘たちを助けてくれと弟にメッセージ送った姉妹の父親は、その後どうなっているんでしょう。

異界に連れていかれたとしたら、肉体そのものがなくなっている可能性もあるとは思いますが……。本人も、逃げ道探したりとかしていなかったんだろうかね?

ラストで姉妹の前に現れるとか、あれと戦うのかと思ったけどそれもなく、父親のその後が気になります。

映像は綺麗め

全体的に不気味な雰囲気はありますが、そこまで陰鬱な雰囲気はしないです。

MAMAもラストまではその姿がはっきり見えないので、ポルターガイストが頻繁に現象起こってるレベルで、ホラーが苦手な人でもあまり怖さを感じないかも。

キレイだけど残酷で、悲しい作品です。親子愛について考える人もいるかもしれませんね。

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